需給と値動きの問題

需給の問題

中東問題で政治的に緊張した時には、原油先物は、供給が途絶えることを懸念して値上がりする。
短期的には、このようにその時の情勢などによって値動きがあるが、長期的には、先物相場は需給関係に依存する。
だから、投資家は、常に需給の問題を考えておかなければいけない。
けれど、需給関係を理解していれば投資は成功するのかといえば、そうとは限らない。
相場は、基本的に需給関係を織り込んで動いているので、すでに発表されたデータに基づいただけでは、他の人より安く買って、他の人より高く売り抜けることはできない。
発表された需給のデータだけではなく、天候、地政学的問題、経済情勢など、様々な問題を分析し、自ら考えなければならない。
現在の価格は、将来の本質的価値に比して、割安なのか割高なのか。
そのような分析力だけが、相場に立ち向かう術を与えるのである。

相場の波 

その他に念頭に置いておかなければならないことは、相場の値動きの独特の有り様である。
相場は波のように動く。
上げては下げ上げては下げを繰り返す。
上げ相場は、それを繰り返しながら、上げていく。
だから、相場が下がったときに、それは上げの一時休止なのか、下げ相場の下げなのかを判断する必要がある。
波が寄せては引くように、相場も上げては下げる。
上げ相場の始まりと終わりの判断は易しくない。
何か月もたたないと、相場が転換したかは分からない。
それに、下げ相場の転換点を見極めるのに何か月も待っていると、相場は既に上げ相場に変わっていて、買い場を逃してしまったということになりかねない。
だから値動きの上げ下げに関係なく、取引対象の本質価値を見極めて取引するしかない。
独自の分析力を身に着けて、本質的価値を見定めることが出来るようになったときに、投資の成功の道が開けるのである。